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zoom RSS おとぎばなし(その2)

<<   作成日時 : 2006/05/08 22:22   >>

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カンパニーおうこく という 小さなくにの
おはなしのつづきです。

まほうつかい が おうさま のところにいって
いいました。
「こんにちは おうさま
 ごきげんいかがですか」

「おう まほうつかい か
 げんきじゃよ このとおり」
おうさま は みためは ごきげんでしたが
どうやらちょっと きになることが あるようでした。

まほうつかいは すかさずきいてみました。
「おうさま
 ほんとうは なやみごとが あるのではないですか」

おうさま は ちょっとびっくりしましたが
やがて しずかにこたえました。
「じつはな
 おまえの いったとおりに
 のうりょく で
 けらいの パンのかずを きめてきたんだが
 さいきん けらい の ふまんが 大きくなっているようなのじゃ
 このまえも
 しんいり までが
 『のうりょく の きめかたが よくわからない』
 などといいだしおってな」
 
 まほうつかい は うなづきながらいいました。
「そうでしょうね
 じぶんがもらえる パンのかずと
 のうりょく が かんけいしているのですから
 のうりょく の きめかたに
 だんだん うたがい が でてきたのでしょう」
 
「おいおい
 それではまるで さいしょから わかっていたようじゃないか
 それなら かいけつのしかたも
 かんがえているのであろうな」
 おうさまは すこしおこって いいました。
 
 まほうつかい は おちついてこたえました。
「おっしゃるとおりでございます
 このまえは パン の かずをへらす りゆう は
 おうさま がきめた のうりょく でした
 ただ のうりょく を おうさま が ひとりできめていたことに
 もんだいがあったのでございます」
 
 おうさま は まだけげんなかおをしています。
 まほうつかい は つづけていいました。
「つまり
 じぶんでないものが のうりょく を きめていたことが
 もんだいなのです
 けらい に じぶんで
 じぶんの のうりょく を きめさせれば
 よいのです」
 
「それはいったい どういうことじゃな」
 おうさま が からだをのりだしてきました。

 まほうつかいは ほほえみながらつづけます。
「けらい に
 じぶんの その日の もくひょうを
 あさ一ばんに いわせるのです
 もくひょう とするものを 『せいか』 とよぶとしましょうか
 その日が おわって その せいか がちゃんとあるかどうか
 けらい 一人一人に かくにんさせるのです」
 
「なるほどな
 しかし それでは 
 けらい みんなに 
 まいにち せいか が でてしまったら
 どうするのじゃ
 のうりょく に ちがい が出せないではないか」
 おうさま は まだふまんなようです。
 
「そこなのです
 まず 
 もくひょう とする せいか をいわせたあとで
『その もくひょう では まだ ふじゅうぶんだ』
 と おうさま が いうのです。
 そうして けらいのもくひょうを あげてしまうのです」
 
 まほうつかいは ちょうしにのってきました。
「そして一日たったあとの せいか は 
 おうさま が みとめなければ せいか にはなりません
『それでは せいか とは みとめられないな』
 と おうさま が おっしゃれば
 その けらい は のうりょく が ないことになるのです」
 
 まほうつかい は たたみかけます。
「つまり
 けらい は
 じぶんがつくって やくそくした もくひょう なのですが
 その もくひょう を たっせいしたかどうかは
 おうさま に りかいしてもらわなければなりません
 りかいしてもらえなければ
 けらい は じぶんがわるい と かんがえるしかないのです」

「したがって
 おうさま は すこしも りょうしんのかしゃくをかんじずに
 けらい の のうりょくを 
 けらいのつくった もくひょう で はんだんし
 パンのかずをきめることができるのです」
  
 おうさま の 目は かがやきだしました。
「なんと すばらしい かんがえじゃ
 さっそく そうしてみよう」
 
「ぎょいのままに」

 まほうつかい は さっそく けらいに
 あたらしい きまり をつたえました。
 ただ
 つぎのことを けらいたちに そっとささやくのも わすれませんでした。
「のうりょく をはんだんしてもらう もくひょう を
 じぶん で ていあんすることができるのだぞ
 じぶん が できることを もくひょう にすればよいではないか」
 
 あくるひのあさ から 
 さっそく けらい は
 それぞれの もくひょう を もってやってきました。
 しかし みんなの もくひょう は おうさま によって
 いつのまにか たかくさせられてしまうのでした。
 
 おうさま は
 まほうつかい から おしえらえられた
 つぎのことば をつけくわえるのを
 わすれませんでした。
「きみ は そのていどのおとこでは ないだろう
 もっと 大きなもくひょう を たてたらどうか」
 と。
 そのたびに
 べてらん も
 ちゅうけん も
 わかいしゅう も
 しんいり さえも
 おとこのいじ で
 もくひょう を たかくしてしまうのでした。
 
 けっきょく まい日
 けらい が せいか をたっせいできることは
 ほとんどありませんでした。
 けらい の もらうパンの ごうけいが
 8こになるまでは
 そんなにじかんはかかりませんでした。
 
 おうさま は
 けらいたち の おろかさに
 こんどは わらいが とまりませんでした。
 
 おうさま が たべられるパンのかずを
 2つにした まほうつかい は
 おうさま から たくさんの ほうび をもらいました。
 
 ・・・さてさて
 このおはなし は 
 これで おわってしまうのでしょうか。
 いえいえ
 もう一かいだけ つづきがあるのです。
 (つづく)


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