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zoom RSS 「不思議の勝ち」に負けた党

<<   作成日時 : 2009/09/06 13:02   >>

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勝ちに不思議の勝ちあり、
負けに不思議の負けなし。


江戸時代、肥前国平戸藩の第9代藩主であった
松浦 静山(松浦清)の言葉。

現東北楽天ゴールデンイーグルス監督の
野村克也氏がよく引用する言葉としても有名である。

今回の衆議院選挙は、
劇的な政権交代を生む結果となった。
それにしても
誰もが予測したことがそのまま現実となった
珍しい選挙であった。

民主党の勝ちではなく、
自民党の自滅だったという分析は
民主党には申し訳ないが当たっているだろう。

もちろん与えられた時間のうちに
着実に準備を重ね、
政権の受け皿として認められるに至った
民主党がそこにあってこその結果であることも
間違いない。

さて、
2005年の郵政解散での自民党の勝利だが、
これはいわば、小泉人気と争点の一点集中による
「不思議の勝ち」だったのではないか。

ただ、郵政民営化という政策に対して
「Yes」という答えを与えた国民の判断は
ゆるぎないものだったはずだ。

しかし、ここから国民と自民党の考えが乖離し始める。

安倍政権となってから
郵政民営化に反対して、一時は党を離れた議員を、
翌年の2006年末には復党させてしまう。

また、その選挙の時点では、
郵政民営化以外の政策には
国民は決して納得していたわけではなかったが、
絶対多数を得た与党は数の力で独走を始める。
教育基本法改正、国民投票法成立、
給油新法といわれる新テロ特措法成立などは、
その最たるものだ。

問題は、法案に関する賛否云々ではなく、
そもそも、国民にはおろか国会でさえも
十分な説明や議論もないことであったのだ。

途中、参議院選で野党が過半数を得るなど、
国民の抑止的な意思を鑑みず、
民意に諮らずにさらに3人も首相が変わるという
傲慢ともいえる状態に陥った。

さらに、公務員改革の尻すぼみ、
社保庁改革の不徹底に至って、
完全に国民の逆鱗に触れてしまった。

そうして自民党は、
小泉政権から結局時計を巻き戻し
元の自民党に戻ってしまう。
しかし残念ながら時代も民意も既に
もっと先まで進んでしまっていたのである。

本当は、4年前の勝ちの「不思議さ」を総括し
時代に即した党に生まれ変わるべきだった。
過去の成功や過去の人に拘らず、
現在の時流を合わせて人材も刷新するべきだった。

自民党は「不思議の勝ち」に負けたのだ。

翻って、「不思議の勝ち」は
高度成長期の日本のここかしこに蔓延していたはずだ。
それにとらわれてしまった企業や組織が
破滅的敗北をすることがこれからあるやも知れぬ。

政治の上のドラマだけでは止まらない、
不安定性の中に生きている私たちなのである。

だからこそ、「不思議の勝ち」に気づく冷静さが
求められるのだ。



松浦静山夜話語り
実業之日本社
童門 冬二
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