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zoom RSS 世の中は 地獄の上の 花見かな

<<   作成日時 : 2011/02/20 19:27   >>

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世の中は
地獄の上の
花見かな


江戸時代の俳人、
小林一茶の俳句。

春の足音が聞こえてきた。
三寒四温で天気が移り気になり
日も長くなってきて
日差しに暖かみを感じる。

来月の今頃になれば
東京でも桜が咲き始めることだろう。

春ほど、
人々の気持ちが揺れ動く季節は
ないかもしれない。

出会いもあれば別れもあり、
始める人もいれば終える人もいる。
人も組織も社会も大きく動く。
体も気持ちも不安定になりながらも
桜の開花に希望を感じ、
桜の散る姿に無常を感じる。

桜が咲くたった2週間ほどの間に
ひとときの花見の夢を楽しむ私たちは、
実は一番苦しい季節を乗り切るために
馬鹿騒ぎをしてしまうのかもしれない。

軽妙諧謔な俳句を詠んだ一茶が、
実は私生活が不幸続きであったことは
意外と知られていない。

子供時代から継母と反りが合わず、
父の死後は10年余りも相続争いをした。
結婚生活も不幸続きで、
妻とは死別・離別後、3回目の結婚で
ようやく子に恵まれた。
晩年は火事で家を焼かれ、
焼け残った土蔵で一生を終えたという。

もっとも一茶は聖人とは決して呼べぬような
多くの業を背負った人物であったようだが。

一茶にとって世の中そのものが地獄であり、
それでもけなげに生きている者全ては、
つかの間の桜を楽しむ花見客のように
儚く哀しく映ったのだろうか。

今の時代はそれよりよくなったと
言えるだろうか?

相変わらず板子一枚下は地獄の上を
小舟で揺られているのが
庶民の生活であることに違いはない。

衣食住には昔より恵まれており、
毎日が花見のような生活であっても
いつ地獄に落ち込んでしまうかわからない
不安が常にあるのは一緒だ。

もちろん、決してシニカルになる必要はないし、
人は夢や希望なしには生きられない。

ただ、浮かれているばかりでは
人生の、世の中の一片しか見えてこない。
美しいものばかり見て
生きていくわけにもいかないのである。
それに気がつくだけでも
人生の深みが増すことは事実だろう。

春近し。



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