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zoom RSS 涙と向き合う勇気こそ必要

<<   作成日時 : 2011/04/17 11:20   >>

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気持ちが萎え、
ときには涙することもあった。
だが、涙を恥じることはない。
この涙は、
苦しむ勇気を持っていることの証だからだ。


オーストリアの精神科医、
ヴィクトール・エミール・フランクルの言葉。

あの巨大地震から一ヶ月が過ぎて、
世の中の意識は、分散し始めている。

まだまだ続く震災禍への意識、
原発事故の行方を案ずる意識、
復興の青写真を描こうとする意識、
そうして抽象化されていく意識の中で、
被災者への想いが薄れてはいないだろうか。

ここ最近になって
テレビに映る被災者の方々は
笑顔が多い。

天皇皇后両陛下をはじめ
皇族の方々の慰問。
有名人の炊き出しや
物資持ち込みなどの支援活動。

そういった非日常のイベントを
「美談」として報じるマスコミ。
元気な被災者に感動をもらったと
コメントしてまとめるキャスター。

復興へのポジティブな流れを
刷り込もうとするかのようだ。

だが、そんなはずはない。
そんな規模の災禍ではないのだ。

氷山の一角どころか、
都合の良いところだけを切り取った
マガイモノの映像であることを
皆、ホントウは見抜いているはずだ。

彼ら彼女らの本当の感情を、涙を
なぜ見せようと、見ようとしないのか。

「がんばろう」
「ひとつになろう」
「ひとりじゃない」
「日本の力をしんじてる」

これらは一体、
誰に向けたメッセージなのだろう?

被災者の方々へ? 

そんなはずはない。

大地震から一週間もたたずに始まった
これらのメッセージが
電気が通じていない被災地に
届くわけがなかったのだから。

大体、
被災者にさらに何をがんばろう、と
いうのか。言えるのか。

「被災者」「避難者」という運命を
一生背負うかもしれない方々の
孤立感を解消し
連帯してゆける覚悟があるのか。

一ヶ月経っても被災者に
安全も安心も提供出来ていない
「日本の力」ってなんなのだ。

きっと、先のメッセージは、
被災地以外の人に向けているのだ。

被災地、そしてそこの被災者への
なんらかのすまなさ、申し訳なさを
無理やり抑圧し日常へ向かわせようという
プロパガンダに過ぎないのではないか。

それにまんまとのせられることはない。
そんなに簡単に人心は変われない。

空念仏のように
虚空に消えるようなメッセージを繰り返して
カタルシスを感じるのではなく、
むしろ被災者の素の感情に、
その涙に向き合うことこそ
まずは我々のすべきことではないか。

いつかは地震が起きることは
この国にいる限り避けられない現実だ。
それなのに、こういった災禍を招いたことは
我々全部の落ち度であり失敗だ。

そんな日本がスゴイ国なわけがないじゃないか。
少なくとも自分たちで言うなんておこがましい。

それなのに、また
この世の地獄から目を逸らそうとする
非人間的な社会にもっと疑問を感じよう。

自分たちの同胞の悲しみに
共感し共鳴する時間をもっと共有していい。

今起きていることに、それに苦しむ者たちに
徹底的に向き合う気概があってこそ、
初めて次のステップが見えてくるはずだ。

まずは「苦しむ勇気」を持とうではないか。
応援席に向かうには時期尚早過ぎる。



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