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zoom RSS 無関心という武器に溺れる日本社会

<<   作成日時 : 2012/07/17 19:05   >>

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無関心は潜在的攻撃性のあらわれだ

アメリカの医学者、精神分析家の
カール・メニンガーの言葉。

滋賀県大津市の「いじめ自殺」事件について
連日報道が続いている。

断っておくが、得られる情報を総合して
原因はいじめだとしか考えられないので、
敢えて「いじめ自殺」事件と記した。

さて、この事件、
大津市や教育委員会のあまりにもまずい
いじめ処置と事後対応によって
組織として惨めすぎる状態に陥っている。

それを責めることが、
今回の事件全体に関しては本筋かもしれない。

だが、やはり気になるのは
今になっても口を開けようとしない
生徒や家族、そして地域社会の問題である。

学力だけではなく、
将来収入まで左右しかねない減点評価。

これに、生徒ばかりでなく
先生も教育委員会も脅えるようになり、
いつしか「無関心」という武器で
我が身を守るようになってしまった。

それも今やどっぷりつかってしまい、
善悪の判断もないデフォルト状態だ。

そこには、相互コントロールは無い。
いじめられる側だけでなく、
いじめる側でさえ、孤立しているのである。
過ちを正す、などという観点は
すっかり抜け落ちてしまい、
「そんなの関係ねぇ」感情のみが増長する。

競争に晒されない教育制度の問題よりも
もっと状況は深刻で日々悪化している。

いつかは想い出になっていく
学校生活という中でさえ
お互いの関係を拒否してしまう。

そうやって何もなしにすり抜けることが
「賢い」とされる社会。

自殺した生徒には大変酷なことだが、
周りの生徒や先生、そして教育委員会は
「えらい迷惑している」というのが
本音だろう。
当然、加害者意識どころか被害者意識を
持っているだろう。

結局、「死人に口無し」なのだ。
民事裁判も刑事裁判も
その構造的欠陥を晒すだけで終わるだろう。

だからいつまでもスッキリした解決には
なるはずがない。

そしてそのままできる限り早く
忘却の彼方へ事件を押しやる力が
勝ってしまうのだろう。

しかし、言うまでもないことだが
「無関心」という武器は両刃の剣だ。
いつでも自分へ向かう刃になる。
その時は逃げおおせても、
いつかは自分が責任を引き取る時も来る。

結局、問題の先送りであり、
教育の、人間成長の先送りなのである。

皆が負けているし、表現は悪いが
損しているだけなのだ。

その点で、この事件は一つのシグナルだ。
さらに日本社会が荒んでいくきっかけに
なるだろう。

今回の対処如何によっては、
文字通り学校の存在自体が
疑問視されることにもなるだろう。

自壊する前に出来ることはそう多くない。

誰も責任をとりたがらないこと。
敢えて責任をとる人間が逆に潰されること。
こういう状況が環境を歪めていくだけだ。

「勧善懲悪」の
「勧善」だけを持ち上げて頭でっかちになって
「懲悪」から逃げてサボり続けたツケは、
もっと深刻な事件を招くかもしれない。
良心のない社会の悲惨さを
つくづくかみしめるかもしれない。

しかし、もう遅いのではないか。

そういう寒々とした思いで
毎日のニュースを見ている。




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