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zoom RSS 宇宙ステーションよりも遠く感じた地下700メートル 〜 チリ鉱山の奇跡の33名救出劇に

<<   作成日時 : 2010/10/17 12:43   >>

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人間というやつは、
いま死ぬという土壇場にならないと、
気のつかないことがいろいろある。


小説家 山本周五郎の言葉。

チリ北部のサンホセ(San Jose)鉱山で起きた
落盤事故の救出劇が感動を呼んでいる。

33人が地下700メートルに生きていた。
しかしそこに到達するには数ヶ月かかる。
その間に新たな落盤や地震があるかもしれない。

そういう焦燥感や不安感に耐えながら
70日目にして全員生還を果した。
周到な準備がなされた結果とはいえ、
やはり奇跡だと言っていいだろう。

救出された後のゴシップネタも出ているようだが、
それも生還したという事実があってこそだ。

久しぶりに素直に感動出来る事件だった。

それにしても、700メートルの地下というのは、
これだけ移動機関が発達した現代においても
とても”遠い”場所なのだとつくづく思い知らされた。

この事故に直接関連はしないが、
思い出したことがある。

私の父は、かつてハワイ沖でマグロ漁をする
遠洋漁業に携わっていた。
一度漁に出れば3ヶ月は太平洋上にいた。

昭和40年代といえば、
当然携帯電話も電子メールもない時代。
航海中は電話で話すことなど出来なかった。
ハワイ入港時に合わせて
エアメールをやり取りするくらいのもの。
国際電話も高くて数分くらいしか話せなかった。

その時の、父とのとてつもない距離感を、
この事故で思い出した。

閉鎖空間に取り残されたことについても、
大海からみれば
漁船の上など閉鎖空間のようなものであり、
平時であるとはいえ、
同様の状況にあった父の凄さを噛みしめた。

しかも父は、漁船の中で漁労長という
まさにリーダーの立場にいた。

そう、最後に救出されたルイス・ウルスア氏の
リーダーシップのある行動や人格は、
まさに父のかつての姿そのものだったのである。
(その父はだいぶ前に洋上で亡くなっている)

・・・個人的な感傷はさておき。

今回の落盤事故で知った”距離感”は、
宇宙ステーション(ISS)よりも遠いものだった。
もちろんISSだっておいそれと行けるところではない。
しかし、ありとあらゆるコミュニケーションは出来るし、
何より乗員がどういう状態かが把握出来ている。

これから、人類が活動の場を拡げてゆくにつれて、
こういった”距離感”の問題をどう解決するかが
問題になっていくだろう。

海洋開発、月面基地、惑星探索というフロンティア。
日常の”距離感”の向こうへ行こうとする人々と
彼ら彼女らを待ち、そして支える人々。

そして、何か不測の事態が起こったとき。
きっと、いかなる危機でも諦めない
不屈の人間の意志のみが道を切り開いていく。

そういう人類への希望を抱かせてくれた
この奇跡の救出劇。

ずっと忘れられないものになるだろう。

33人の方へ。

おかえりなさい。
生き抜いてくださって、ありがとうございました。



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